夢日記

echo792005-04-10

シラキヤだかチョウロウノタキだかそういう感じの居酒屋で何らかの飲み会にいつの間にか参加している。しかしそれは余り積極的な参加ではなかったようで俺はとても静かでぼんやりとした気持ちで正座していて、キャベツを肴に芋焼酎をロックで呑んでいる。隣や向かいに座っている知り合いっぽい中年男性とか、若いような女性がとても楽しそうに、俺の興味を刺激するような話をしているのだが、彼らには俺がどうやら見えていないようで、俺も何故かその話に耳を貸す気がしない。この類の居酒屋では馬鹿騒ぎをする集団を見つけるのが割と容易く、向かいに座る男の肩の向こうでは若い女性の集団が驚くような声量と圧倒的な纏まりの無さで騒いでいる。何よりも不思議なのは、俺が凹んでいるとか、萎えているとか、そのようなネガティブな精神状態には置かれていなかったということだった。かといってポジティブな心持でも決してなかった。右耳から聞こえる愚痴にも、左耳に飛び込む笑い声からも、俺は一切反応せず、ただただぼんやりと焼酎を呑んで、キャベツのようなものを食べていた。向かいのテーブルに陣取っていた女性たちの大声が止むことは一切無く、いつからか彼女たちは着ている服を脱ぎ始めていた。ところが俺は未だぼんやりとキャベツっぽい何かを口に頬張っている。こちらのテーブルでは向こうの痴態に気を取られながらもマイナーな固有名詞を挙げては俺の興味を刺激している。しかしやはり誰も俺を見ていないし、俺も誰も見ていない。それどころか俺はどんどんぼんやりとしていき、いつの間にか幽霊になってた。それが「嬉しい」と思えてすぐ暗転。