sugiurumn

以前ここで皆さんに「『TRIBUTE TO YMO』に収録されてる曽我部恵一さんの『君に胸キュン』をどなたかCMなどにタイアップなさってみるのはいかがでしょうか」と慇懃に伺ったことがあったのですけど、その曲のカバーそのものをしてる「sugiurumn」なるアーティストの存在が微妙に気になってて、その矢先に仕事の関係で聞いていたCDに同じ名前のアーティストの曲(『WEEKEND』)が入ってて。聴いて。もう一回聴いて。もともとハウスやら四つ打ちやらがそこそこ好きな僕は打ちのめされました。き、きもちいい〜!
で買ったよ「Our history is made in the night」。そんなにそっち方面の音楽を聴きまくってはいない(トランスはV.A.のアルバム一枚聴いてなんだか引いて、『トランス』と名の付いた音楽は敬遠してしまうよ)俺が言うのもアレだけど、クラブとか生まれてこの方行った事ない(田舎者なせいか『クラブぅ』と語尾を上げて言うのが何故か恥ずかしいよ)俺が言うのもアレだけど、カッコイイよ。
ハウスとかクラブミュージックちゅうのは大体ミニマルな音楽なわけで、つまりおんなじフレーズ、おんなじコード進行の繰り返し(大体4小節とか8小節)。なんだかつまらなさそうだけど、ノレればこれは大当たり。繰り返されれば繰り返されるほどノレるし、そこで突然はいるオカズとかブレイクとかの繰り返しじゃないアクセントが超気持ちよい。コード進行によっては切なくなったり、楽しくなったり、発狂したり、泣いたりもできる。ちなみに俺の場合は一人で聞くので一人で泣くよ。ただロックの様な強いメッセージとか印象的なビジュアルとかはあんまり無い。従ってノレなきゃ無用の長物。エピックだろうとなんだろうと宇宙にポイされます。
そこでsugiurumnさんなんですけど、ノレた。そんだけ。
良く耳にするトランスと違って無駄にとんがってないリズムや音色がノレる。ちょこちょこ入ってるギターやらサックスやらの生楽器がノレる。ヴォーカル曲がいくつかあってそれがなぜか曽我部さんとか畠山美由紀さんとか何だか軟くて心地よい顔ぶれで、それが却ってノレる。マイナーコードが切なくて益々ノレる。そんな感じです具体的にいうと。
こんなクラブ行った事無い、踊れない俺が「ノレる」とか言うのに説得力はなかろうけども、それでも言うぞ。こりゃノレる。パッケージのアートワークもカッコイイ。はまぞうには画像登録されてないか、ちきしょうめ。
そんな感じでオススメです。聴いてみるのはいかがでしょうか。
あと、「sugiurumn」ってどう読むんだよと思った方に賛同します。しばらく試行錯誤した末に「すぎうらむん」と呼ぶことに決めたんだけど、やっぱり間違ってた。

our history is made in the night

our history is made in the night