京極夏彦さんの新作とマギーさん

echo792006-09-26


「去年の9/22に発売される」というガセ情報をあろうことか出版社にふかれて枕を濡らした京極夏彦さんの新作「邪魅の雫」が発売されてるけど、それを一週間我慢するキャンペーンを実施中。因みに枕を濡らしたのは俺。

そう言いながら今は「分冊文庫版 鉄鼠の檻」を読んでおるところ。
雪が降る箱根に建つ巨きな禅寺が舞台の、仏教と悟りを題材にしたとんでもなく長いミステリ。京極堂シリーズを読んでて、画角とかテンポとか色をイメージして読むのが本格的に楽しくなった作品です。凄く綺麗な文体が凄く綺麗な画を見せてくれる。

なまじ劇場版「姑獲鳥の夏」を見てしまった手前、俺の脳内YouTubeでは堤真一さんの京極堂や宮迫さんの木場修がもの凄くいいお芝居をしているのだけど、どうにもマギーさんは鳥口として足りない。
あの惚けたカメラマンはは間違いなくイイ男なので、妻夫木聡さんとか、佐藤隆太さんとかを当ててるのだけど、まだ試行錯誤中で、劇中に交代させてるのでどうにも据わりが悪い。

鳥口守彦は某猟奇雑誌のカメラマン。死体とか犯罪の写真を撮る仕事をしてる。
その職種に似合わず飄々としてて調子が良く、言動がいちいち軽い。真っ当そうな諺をしばしば言うけども必ず間違ってて、寝ると起きないし食べ物は何でもガツガツ食らう。
そのくせ屈強で賢く、なにより正義感が強い。
シリーズ中では窮地に立つ永瀬正敏さんのために、腰を上げない堤さんに本気で食ってかかるシーンとかあります。

こんな男をできそうな俳優さんを募集中です。