『嗤う伊右衛門』

僕は京極夏彦が一等好きで、こないだ『絡新婦の理』を5度目の再読を終えたというか「絡新婦」とか「姑獲鳥」とかいちいちIMEに登録してる程度の好きさ加減というか一等好きというのは言いすぎだったかもしれませんごめんなさい。とはいえ未だ新作のDVDなのに借りるというのは自分史の中でもそうそう無い話なので好きであることに変わりはないです。京極節の四谷怪談であるところのコレは起こる事はたいてい同じだけれど人物の思ってることはいちいち違ってて、色ボケだった伊右衛門は笑わない男になり幽霊なお岩は「うらめしや」をまったく違う意味で吐く。原作で鳥肌がようけ立ったこの作品の映画版は絵が綺麗でした。絵になるシーンだらけ。あと肝心なところでおっぱいがぽろりするのは卑怯というか、雑事を忘れ真剣にのめりこんでるところにとっても冷静な己を呼び戻された気分で、それはどっちかというと僕自身のせいだ。