【ネタバレ】空白の14年間を勝手に補完する/シン・エヴァンゲリオン劇場版
シン・エヴァンゲリオン劇場版を観た。最高でした。
だからネタバレ全開で感想を書きたかったのだけど、上手く書けない。
四半世紀にわたる想いが、我ながらキモくて。
やがて、今後のエヴァについて考えるようになりました。
もしこの先、庵野秀明監督の手を離れた「エヴァ」が描かれるのならば、
それは「破」と「Q」の間にある14年間ではないかと。
庵野監督が、描かなかった物語。
きっと「4部作においては描かずともよい」と判断したのだろう。
とはいえ、多くのドラマが起こったはずの14年。
庵野監督によって既に結末は描かれてるのだから、違う監督による視点で正史が描かれてもいいのではと思う。
というわけで、これまでのエヴァを可能な限り真面目に考察しつつ「Evangelion 2.0-3.0」の大筋を妄想してみました。
とはいえ設定間違ってるとこが多分にあると思うので、話半分で読み捨てていただければ幸いです。
そして個人的には、このエントリで新劇場版の物語を補完しようと思ってるので、適宜更新していきます(メタルギアサーガと同じく)。
(※注意: シン・エヴァのネタバレが含まれます!)
(あと注釈が多いし、今後も増える)
(追記21.08.09: 誰にも読まれず、検索にも引っかからないのでタイトル画像作った。なお劇場に行けず薄い本を読めていない)
続きを読む「あまちゃん」と「ふたりっ子」、朝ドラヒット作の共通点
【元気ロケッツが暗示する、「あまちゃん」クライマックス】
【元気ロケッツの壮大な物語について掘ってみた】
【「潮騒のメモリー」と「虚構」のアイドル】
数年ぶりにエントリ連投するほど、現在「あまちゃん」にハマっています。朝ドラを本腰入れて見たのは、17年振りです。
そして「似てるなぁ」と思いました。17年前にハマった朝ドラ「ふたりっ子」に。
- 作者:大石 静
- メディア: 文庫
例えば、「潮騒のメモリー」。
ドラマとキョンキョンの相乗効果で売れている「朝ドラ挿入歌」。この曲でキョンキョン紅白歌合戦に出場するかも!?と芸能誌などで話題になっていますが、
ふたりっ子の劇中で架空の歌手が唄っていた「夫婦みち」も、75万枚の売上を叩き出し、唄っていたオーロラ輝子(河合美智子)がその年の紅白に出場しています。
もしかして他の朝ドラ劇中歌も紅白出てるのかも、と調べてみましたが、少なくとも「架空の歌手」としての紅白出場は一切ありませんでした。
つまり、もしキョンキョンが春子さんとして紅白出場するならば、「ふたりっ子」以来の出来事になるのです。
これはもう本格的に比べてみたほうがいいんじゃないか。
比べてみました。
「潮騒のメモリー」と「虚構」のアイドル
「あまちゃん」の挿入曲「潮騒のメモリー」がオリコンウィークリーチャート2位を獲得しました。
潮騒のメモリー(初回限定紙ジャケ仕様~アナログEP風レトロパッケージ)
- アーティスト:天野春子(小泉今日子)
- 発売日: 2013/07/31
- メディア: CD
名義は「天野春子(小泉今日子)」。
純粋な歌手としてではなく、ドラマの登場人物という架空の名前が最初に冠されています。
女性歌手としては、オリコンベスト10入り回数が歴代5位の、キョンキョン人気に加えて、何よりも人気ドラマの中で「アイドル」になれなかった過去を背負った、天野春子としての物語が、このヒットを生んだのでしょう。
以前にも「Good-bye days / YUI for 雨音薫」や「ENDLESS STORY / REIRA starring YUNA ITO」など、登場人物名義の曲が数多くヒットしており、一方アニメ・ゲーム業界では「キャラソン」として登場人物名義の楽曲が多数リリースされています。
「架空の歌手」によって生じる「物語への感情移入」という効果。
その歴史を少し追ってみたいと思います。
元気ロケッツの壮大な物語について掘ってみた
先日は大変恥ずかしい妄想で終わってしまいましたが、せっかくなので補遺というか、元気ロケッツのバックボーンたる物語についても書いておきます。
主人公の名は「Lumi(ルミ)」。
2019年9月11日、国際宇宙ステーションにて誕生。
人類史上初の地球外で生まれた女の子として、世界中から祝福されます。
しかし彼女は、ある理由で地球に降りることを許されません。
何もない宇宙で過ごすうちに彼女は、いつしか口伝やホログラフでしか知らない地球に憧れだします。
頬をなでるそよ風、どこまでも続く緑の森、そして真っ青な海と空。
いつかその星に降り立ち、触れたいと夢見ながら17歳を迎えた彼女は、その気持ちを歌にします。
まるで地球に恋をしているかのように。
元気ロケッツが暗示する、「あまちゃん」クライマックス
今日の「あまちゃん」104回のラスト、奈落でのダンスレッスンで元気ロケッツの「Touch me」が流れました。
自宅で見ていた僕は、あまちゃんでまさかの元気ロケッツ!と物凄いテンション上がると同時に、妙な違和感を覚えたのでした。
「なんでここでこの曲?」と。
劇中の挿入曲はほぼクドカン自身による選曲らしいのだけど、
この「Touch me」は多分クドカン選曲してないんじゃないだろうかと思っています。
クドカンが選んだであろう「夏の扉」や「ゴーストバスターズ」などの80年代ポップスは、ドラマの時代感を演出し、懐かしさに加えて面白さを引き立てています。
「東京は夜の七時/ピチカートファイヴ」という、比較的最近の曲もあったけど、それも副駅長が東京をテーマにした歌を延々口ずさむというネタソングでした。
「銀河鉄道999」も「君に、胸キュン。」も「レディオ・ガガ」も、すべての歌は脚本に添うように選ばれていて、必ずセリフやお芝居を引き立てる要素になっています。
だけど「Touch me」は言及されません。
ただレッスン用BGMとして流れ、GMTの面々がそれに合せてダンスするだけ。
劇中で誰が選んだとか、その曲に思い入れがあるといったような設定も語られなかった。
それならば「暦の上ではディセンバー」で問題なかったはず。
もっとスタンダードなダンスナンバーでもよかった。
果たして、クドカンが脚本とは関係のない所で「元気ロケッツ」を指定するだろうか。
これまでの選曲とは明らかに違う意図を感じる。
そして、もし監督や他のスタッフが選んだのだとしたら、どうして劇伴でも「暦の上では〜」でもなく、元気ロケッツの「Touch me」を選び、劇中曲に使用したのか。
邪推しました。
続きを読む「別れ」についての物語 / ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q感想
中学生時代にTV版の虜になり、はや20年弱。
「序」「破」をへて、今回どのような展開になるのかどうしても気になって、ネタバレ回避のために初日に見ました。
まずは呆気にとられ、遅れて強烈な混乱。
凄い、ナディアだ、乱暴だ、カッコイイ、酷い、これ旧だ、なんてこった、あーやばい。
などと、まるで要領を得ない感想を持て余しながら過ごしておりました。
そして様々なレビューを読んでいろんなことを思いつつ、今日もう一度見て感じたことを書きます。
【ネタバレ注意!】
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